帰国.JP /ただいま日本2023
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デルハウス展示場で施工した建物を見学して確認できる点で安心。メーカーによってそれぞれの工法・構造があり、特色も違っている。各社のモデルハウスを見て回るなどして家族の希望や条件にかなったものを探し、慎重にメーカーを選ぶようにしよう。建築家に依頼するメリットは、住宅のオリジナリティの高さだろう。建てる側の希望や好み、条件を取り入れながら、さらに建築家自身の個性も加味された設計ができる。家族の意向も相談して、満足度の高い家にしてもらおう。工務店の良さは、地域に密着した、きめ細かいサービスが期待できる点。その地域で情報収集をして、選ぶ手がかりを得よう。評判がよくて、棟梁が責任を持って請け負ってくれる住宅専門の工務店ならば、安心していいだろう。資金調達のポイント住宅資金の総費用と配分は、本体工事費(75~80%)+別途工事費(15~20%)+諸費用(5~10%)となるのが一般的。見積りに含まれない費用、例えば、引越料金、保険料、税金、買い換える家具や電化製品、また車代なども計画に入れておく。計算に入れ忘れて後で慌てないように。また、火災保険に比べ地震保険の加入は少ないが、東日本大震災などを教訓に、加入することを薦めたい。2012年8月、2013年3月の国の有識者会議の発表では、静岡県の駿河湾から九州東方沖に渡って続く南海トラフを震源域とした「南海トラフ巨大地震」が発生する可能性も指摘されている。防災・減災対策とともに、検討するようにしたい。計画をもとに資金を調達する。この時、自己資金の占める割合は全体の30%以上が理想。少なくとも25%は用意したい。なお、すでに借金がある場合は、借入前に清算しておいたほうが良い。借入額は「月々いくら返せるか」を計算して設定する。一般的に、年収に占める年間返済額の割合は25~35%が限度だと言われているので参考に。なお身内から借りる予定であれば、贈与税対策を必ず考えておこう。住宅融資の種類は次の通り。融資条件等を検討し、将来の見通しも含めて有利かつ適切なものを利用すればよいが、その際しっかりした返済計画を立てることが大切だ。・年金住宅融資・財形住宅融資・銀行ローン・信用金庫/信用組合・生命保険(損害保険)・労働金庫・農協       日本・本帰国ガイド編集協力:パナホーム株式会社 海外帰国ハウジングサポートで1年前くらいから始めるとよいでしょう。②分譲物件(建売分譲住宅・分譲マンション) すでに完成している建物を購入しますので、目で見て確認ができ、また価格が確定している安心感もあります。帰国のタイミングに合う物件を探せるかがポイントです。早めの情報収集をお勧めします。③流通物件(中古住宅・中古マンション) 情報は常に動いていますが、良い物件はすぐに売れてしまいます。海外在住中に探す場合はハードルが高いですが、良い物件を見つけたらすぐに帰国する、もしくは一時帰国のタイミングで物件を探すなど、スケジュール調整をするとよいでしょう。また、入居までにリフォームも必要になりますので、リフォーム費用を含めた予算を立てましょう。住宅ローンを利用する 金融機関によりますが、海外在住の方でも、本人が帰国して居住する、もしくは家族が先に帰国して居住する住宅であれば、海外在任中でも日本の金融機関より住宅ローンを借りる手続きを進めることができます。ただし、その他にも条件がありますので、借入する金融機関に確認しましょう。海外在住中の方へ帰国後の住まいを購入する際のポイント 日本へ帰国する際に直面するのが「住まい」の問題。日本でのくらしを快適にスタートするために、海外在住中から準備を進めましょう。 購入する際のポイントをご紹介します。住まい購入時のチェックポイント いざ帰国が決まり、慌てて日本の住まいを準備される方も多いと思いますが、まずはいくつかのポイントをしっかりチェックし、計画的に進めましょう。通勤・通学時の利便性や子どもの小中学校の学区、自治体の行政サービス等、住まいの条件を家族で話し合い、優先順位をつけて情報収集を始めましょう。①場所・最寄り駅②交通の利便性(通勤、通学)③周辺環境(商業施設、騒音・振動等)④価格・広さや間取り・日当たり等⑤将来的な変化(家族構成、介護の可能性等)住まいの種類 住まいは大きく3つに分けられます。①注文住宅(建て替え・土地を探して新築) ご自身の好みや生活スタイルを取り入れた住まいを自由につくることができます。土地探しから始める場合は、標準的なケース17計画スケジュールのポイント 海外在住中に日本の住まいづくりを進める場合、土地の契約や住宅ローンの契約等で一時帰国が必要になるケースがあります。事前に依頼するハウスメーカー等と話し合い、仕事や長期休暇の一時帰国をうまく利用して、スケジュールを調整しましょう。海外で進めるメリットも有り 早くから日本の住まいの準備ができていれば、帰国後の生活も安心してスタートできます。また仮住まいの必要がないので、引越しも帰国時の一回で済み、さらに、転校の心配がないので、子どもが学校生活に早く馴染めるというメリットがあります。海外での生活スタイルを取り入れるには 海外生活で育んだ暮らしへのこだわりや、住まい方をプランに反映させたり、購入した家具を日本へ持ち帰りたいとお考えの方も多いと思います。海外の家具は日本のものとは規格やサイズが異なり、それにより、居室空間の使い方も変わってきますので、設計段階から家具の寸法をハウスメーカー等に伝え、プラン反映することをお勧めします。 上手に海外生活のテイストを取り入れて、海外在住経験者だからこその住まいづくりをしましょう。

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