帰国.JP /ただいま日本2025
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Matter ives 2024年1月、米ロサンゼルスから帰国された中村浩之様。海外赴任期間は約4年8カ月。米国での生活は、B運動、コロナウイルスによるパンデミック、大規模山火事、港湾混雑、港湾ストなど公私にわたって大変な時期を過ごされたそうです。奥様と小学校4年生、小学校2年生(当時)の2人のお子様を伴っての海外生活は、2019年8月にスタート。中村様が単独で海外研修(英国)に参加した経験はありましたが、家族そろっての赴任は今回が初めてでした。「私たちの場合は、将来的には日本での生活が基本と考えていました。ですから子供たちには、帰国後に日本の教育環境にすぐになじめるよう、米国では私立の日本人学校「西大和学園カリフォルニア校」に通わせlack Lました」と振り返る中村様。子供が小学生の場合は、現地の学校に通わせることが一般的だといいます。「言語聴覚士の資格を持っている妻のアドバイスもあって、小学生は〝日本語脳〟を育てる大事な時期であるということから、母国後を保持し、発展させるためにこのような選択をしました」と理由を教えてくれました。中村様の持ち家は神奈川県にあります。「いつ帰国してもいいように、賃貸にはせずに専門会社に管理を委託しました。私たち家族が住み慣れた場所であり、両親も近くに住んでいます。子供たちにとっては、友だちがいる学校にまた通える方がいいでしょうし、この家があることで地域とのつながりも維持できます。今回は1月、学期途中での急な帰国になりましたが、家族の協力がスムーズだったのも、あらかじめ家族が戻る場所を定めていたからこそと思っています」。電気や水道は止めずに米国へ旅立ったことは、赴任中の一時帰国の際にもメリットがあったそうです。「ガスの開通は、帰国後にすぐに手配しました。一方で時間を要し、不便さを感じたのはインターネットの開通工事でした。選択肢が多く悩んだことと、工事の予約がなかなか取れず、光回線を使えるまでに半年近くかかりました。日本でこんなに時間がかかるとは思っていませんでした」という中村様。そして携帯電話についても同様に、手続きに時間を要したそうです。「携帯電話会社のカウンター予約は混み合っており、なかなか携帯電話を購入できませんでした。最近は格安プランの登場などもあって、使用している携帯電話を解約せずに海外に赴任する方も増えていると聞きます」。いうまでもなく、いまや携帯電話はビジネスにもくらしにも欠かせないもの。「携帯電話の番号を変えずに海外へ行く方は増えるでしょうね」。そして日本で使用するクルマについては、「車種によっては納車までの期間が半年近くに及ぶこともあり、短納期の中古車を選びました」。一番に子供の教育を考えたいつ帰国してもいいように自宅はそのままで赴任帰国時の生活インフラが素早く整うように12〈 中村浩之様帰国インタビュー 〉赴任時には「帰国時のことも考えた 準備が大切」

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