帰国.JP /ただいま日本2025
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新たな住まい﹁ペット共生型物件﹂ 気になるコストは︑じわじわ値上がりお忘れなく! 市区町村での公的手続き環境が変わっても︑楽しい愛犬ライフを!種はトイプードルやチワワなど小型犬が大多数︒物件でも小型犬OKとするものが多く︑大型犬を飼っている方はより一層の確認が必要です︒  ペットが飼える物件と言えば﹁ペット可﹂がキーワードでしたが︑現在︑﹁ペット共生型マンション﹂や︑﹁ペット共存型﹂というキーワードが現れています︒  これら﹁共生型﹂の主な特徴は︑ペットを飼っている居住者が多くペットのと暮らしが浸透していること︑足洗い場やリードフック︑くぐり戸などペットを飼うのに便利な設備があることなど︒名称の通り︑ペットと共に暮らすことをイメージして建築された物件となっています︒ 入居にはペットの審査があり︑物件数もまだまだ少ないのが現状ですが検索時にはぜひトライしてみては︒賃貸での物件も登場しています︒  消費者物価指数︵2020年基準︶によれば︑2024年9月でドッグフード118 ・3︑獣医代102 ・2︑ペット美容院代109 ・6と︑値上がり傾向に︒カテゴリー別の月平均支出額推移︵図❸︶を見ても︑やや右肩上がりです︒  また犬を一頭飼育している場合に1■月あたりかかる費用については約30%弱の方が5000円〜1万円と回答し︑最も多い結果になっています︵図❹︶︒  さて︑最後に肝心な公的手続きについて確認を︒  日本で犬を飼う場合︑市区町村への登録と年1回の狂犬病予防接種が義務付けられています︒本帰国後は居住地の自治体で手続きしまし■う︒原則︑輸入後30日以内の手続きとされ︑詳細な窓口・手順等は自治体ごとに異なるので前もって確認を︒登録することで狂犬病予防接種の案内の送付や︑地域での注意点などの情報も得られます︒ 実際に帰国すれば︑やはり最初は戸惑いが多いでし■う︒日本は住居が狭いほか︑公園等のペット制限など︑欧米に比べ規制が多いと感じるという声もあり︑ヨーロッパなどペット先進国と言われる地域からの帰国であれば違いが大きいでし■う︒ 散歩時のリード装着︑フンの始末︑吠える等近隣への迷惑となる行為を避けることは︑まず抑えるべき基本︒そのほか地域でのマナーは︑大家さんやペットクリニック︑自治体等のペット講習会など︑帰国後にコツコツ情報を集めていきまし■う︒ 日本でも︑引き続き︑愛犬との楽しい暮らしが過ごせますように!NN97『散歩に関しては、ベルギーもアメリカも、至る所に公園や散歩道があったのは、快適だったなあ。 日本では道路も狭いし車が通るので、結構危ないと感じることが多かったかな。 公園でもペット禁止のところがあるので、やはり規制は日本の方が多めというのが実感かな。』 前田さん愛犬事情ひとくちメモ●地震、台風、暴風雨…災害時のペットの避難はどうする?災害時におけるペットの避難について、「同行避難」が呼びかけられています。飼い主の安全を確保した上で、ペットと同行して避難し、避難所での滞在方法は各避難所のルールに従います。被災時のペットのトイレ準備など、日頃からの備えも必要です。環境省「災害、あなたとペットは大丈夫? 人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」●マイクロチップは日本で使用されている規格をチェック。本帰国の際に必要なマイクロチップ。日本では現在、ISO11784及び11785の規格を採用しています。赴任地で装着を検討する際は適応規格について最新の情報を確認するようにしましょう。環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録」

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