帰国.JP /ただいま日本2025夏号
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家族の将来を考えて。「住み良い」街はどこにある?りなど、新しい価値観に沿った住環境が整えられてきました。郊外ならではの魅力がさらにブラシュアップされた街と言えるでしょう。 今回25位にランクインした茨城           とつで、2023年に人口増加率全国1位を記録しました。 流山市と同じく、つくばエクスプレスで都心へのアクセスが確保されるものの、郊外エリアとしては遠方。それでも人口増加した魅力のひとつが「研究学園都市」であることです。現在、筑波大学やJAXAなどめ、民間合わせて約160の研究機関があり、14000人超の研究者が従事しています※2。この特徴が教育体制に生かされ、公立の一貫教育の推進、研究機関と連携した体験型科学教育イベントが行われるなど、独自の教育文化を生み出しています。 一方、歴史ある街でありながら改めて注目されているのが、23位神に囲まれた住環境に加えてショッピング環境が充実し、都心へのアクセスも良好。かつ、神奈川県内の各進学校が通学圏内にあるという教育環境も魅力。まさに従来から人気のベッドタウンです。 新たに注目されたきっかけとしては、テレワークで憧れの湘南ライフが実現可能になったことや、駅周辺の再開発が挙げられ、今後の街の変化が注目されます。 住環境が良いとして、気になるの層が増え、合計特殊出生率も全国平均を上回る水準に※1。まさに、子育て世代に人気の「住みたい街」になっているのです(図❸)。 流山市は「母になるなら、流山市。父になるなら、流山市。」をキャッチフレーズに、子育て支援の手厚さをアピールして移住促進政策を実施してきました。その大きなきっかけは2005年のつくばエクスプレス開通。これに伴い街の開発が進み、ショッピングモールの充実、グリーンチェーン戦略による緑豊かな街づくがお値段。ここで参考として、首都圏のマンション価格のトレンドをみてみましょう。まず新築マンションについては皆さんもご存知の通り高騰中(図❹に東京23区は突出しており、近隣県との差が3000万円〜と広がっています。とはいえ、近隣県もじわじわと右肩上がり。一方の中古マンションにおいても、いずれの地区も前年比UPとなっています(図❺)。なお現在、不動産価格は変化が大きいため常に最新情報を得ることが肝要です。各不動産サイト等が随時更新しているエリア別相場の検索サイトなどでチェックしてみてください。 教育、住環境など、都市部にはない魅力的な暮らしを実現する郊外エリアが今、じわじわと人気を博しています。帰国後の住まいとなると、再度の海外赴任やお子様の進学など条件は複雑。その際にはぜひ、ぐっと視野を広げて、郊外エリアにもご注目を。)。特県つくば市も注目の郊外エリアのひ奈川県藤沢市です。湘南の海・自然首都圏のマンション価格は高騰中。※1 流山市 WEB サイト https://www.city.nagareyama.chiba.jp/appeal/1003878/1003882.html※2 つくば市 WEB サイト https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/toshikeikakubutoshikeikakuka/gyomuannai/4/3/1002135.html110●図❸ 人気郊外エリアの人口推移出典:社会・人口統計体系 総務省統計局 50 万人40 万人30 万人20 万人10 万人29の国等の研究・教育機関をはじ流山市は2016年~2021年で人口増加率全国1位を記録。つくば市は2023年、人口増加率全国1位を記録。2024年度人口藤沢市 約 44 万人つくば市 約 25 万人流山市約 21 万人2010年度2020年度1980年度1990年度2000年度連続人口増加中!「住み良さ」が移住者を呼ぶ。

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