活動面を重視するのに対し、総合型選抜入試は大学への「個性」「意欲」「姿勢」「適性」も重要視されることがあります。したがって、選抜方法は書類審査と面接を通じて、生徒個人を多角的に審査していきます。その他大学によっては、大学の模擬講義を受け、その後その講義に関するレポートを作成させたり、口頭試問で討議能力を審査したりと、多種多様な方法で選抜を行っていきます。まさに「大学生としての適性」が試される試験といえるのです。出願に関しては、あくまで学力試験では測れない生徒の個性や適性を重視するということで、逆にだれでも出願が出来るということになりますが、勿論、簡単に合格はできません。一般的に学校推薦型入試に比べ倍率が高めになることも多く、だからこそしっかりとした対策が必要になるということが言えます。慶應大SFCや法学部、早稲田大の国際教養学部や政治経済学部、国際基督教大学など多くの私立大、横浜市立大学などの国公立大で実施しています。主なポイントは、➀人間力=面接や志望理由書、小論文試験などであなたの人間力が判断されます。➁資格=英語力(TOEFLTESTや英検など)が高いほど有利になるケースが多々あります。➂学校の成績=学校の成績は合否判定に重要な判断材料のうちのひとつです。ーツやクラブ活動、文化活動、課外活動や保有資格などの実績を評価し選抜する入試方法もあります。高校生全員が保有できるものではないことから、倍率も高くないことが多々あります。冒頭で述べたとおり、基本的には「学校長の推薦を得る」ことが条件となります。ほぼ指定校制推薦と同じでその高校の代表者であり、結果、専願のみの募集というのが大半です。指定校制推薦と同じく入学辞退はタブーとされる、ということです。主な条件・評価は以下のとおりです。➀学校の成績=評定平均4・0以上などが受験資格となっています。➁人間力=面接や志望理由書、小論文などであなたの人間力が判断されます。➂資格=多くの場合、TOEFLiBTTESTで級、TOEIC650点など英語資格が最低条件となっています。※多くの大学が上記①③を絶対条件にしています。上智大国際教養学部はTOEFLTESTで又はIELTSTESTで6・5、評定平均4・0以上などの絶対条件を設けています。2総合型選抜入試の合格まで推薦入試では、出願に際し、色々な書類の提出を義務付けられます。書類審査という選考を設けている大学も多いこともあり、この出願する書類の作成自体が、合否に大きく影響すると言っても過言ではありません。ここでは、いくつかの代帰国生/海外就学経験者に有利な大学/総合型選抜入試1総合型選抜入試制度について現在の大学受験状況を考える上で、重要度が増してきた入試制度に推薦入試があります。昨今私立大学に入学する受験生の約型入試などの推薦系入試経由であると言われ、年々この制度を導入する大学は上昇の一途をたどっています。この制度は帰国生・中途帰国生にとっても従来の帰国生入試とは別に海外で得た英語力を活用した入学ルートとして大きなウエートを占める入試方法となっています。特に海外経験のある帰国生が国際系大学(上智大学・早稲田大学国際教養学部・国際基督教大学・国際教養大学他)の総合型選抜入試を受験する際、TOEFLやIELTSなどの英語資格が必須、または重要な資格として利用できるため、海外で得た英語力を武器に希望の大学進学への可能性が広がります。また国際系大学以外でも、ハイレベルの英語資格はこうした推薦入試合格を非常に優位にします。また、海外からの中途帰国生の場合、帰国生入試を利用できず、一般の受験生同様の入試(3科目・共通テスト利用他)を余儀なくされる点を考慮すると、推薦入試は有効な受験方法といえます。1総合型選抜入試総合型選抜入試は﹁個性﹂﹁意欲﹂﹁姿勢﹂﹁適性﹂も重視!一般的に学校推薦型選抜入試が学力や2学校推薦型選抜入試学校推薦型選抜には、公募推薦と指定校推薦の2種類があり、主な違いは出願できる高校の範囲です。公募推薦は大学が指定する条件を満たせば、どの高校の生徒でも出願できますが、指定校推薦は大学が指定した高校の生徒のみが出願できます。公募推薦は、指定校制と性格は良く似ていて、「学校長の推薦を得る」ことが基本的な出願条件です。もちろん、全ての大学ではありませんが、大半の大学はこの条件の下、生徒募集を行います。多くは出願に必要となる数種類の書類を作成し提出、その後小論文試験や面接などを経て合否が決まるというのが一般的です。国公立大では共通テストを課す大学とそうでない大学とに分かれます。これにより出願日が大きく異なってきますので注意が必要です。指定校と違い、出願することでほぼ合格するということはなく、倍率も大学によって様々です。比較的出願しやすい条件の大学が多いですが、ライバルもいるわけですから、万が一不合格だった場合の事を考えて、一般入試&他大学の総合型選抜入試の対策もおろそかにできません。ここが公募制推薦を受験するにあたってのポイントです。主に学業成績である評定平均が出願条件となる大学が多く、この条件をクリアしていないと出願自体できません。しかし、全ての大学が基準を高くしているわけではなく、3・5程度で出願できるところから、高いところで4・0以上など、評定平均の幅は様々です。その他、スポ情報提供・トフルゼミナール帰国生徒の募集枠を拡大。ここ数年帰国生枠入試を縮小していましたが、「外国学校経験者特別入試」にて海外帰国生の受け入れを拡大。https://ac.tsukuba.ac.jp/apply/application-guidelines/帰国生入試の募集が停止。英語外部試験利用自己推薦入試(経済学 部)、 国際バカロレア利用自己推薦入試の募集が停止。国際コース選抜社会学部の募集が停止。国際日本学部イングリッシュ・トラック(4 月入学)の募集を停止。61点以上または英検283(iBT)点 60%が総合型選抜入試・学校推薦Newsここも注目!■ 筑波大学■ 法政大学■ 立教大学■ 明治大学
元のページ ../index.html#56