――はじめに、東京インターハイスクール設立の経緯について教えてください。日野 私はもともと教育分野の出身ではないのですが、縁あって前職で米国の通信制のフリースクールの日本分校の経営に携わりました。そのときの経験から、「これからの日本では、従来の通学型の定型教育ではない新しい教育機関が必要ではないか」と考えるようになったのです。当時はまだインターネットが普及していませんでしたが、「これからはインターネットの時代がやってくるはずだ」と、オンライン・インターナショナルスクールとしての構想を練って、新しい教育機関を設立することを決意しました。誰もやったことのない挑戦でしたが、幸いなことに、私の考えに賛同してくださる出資者に恵まれ、2000年に東京インターハイスクールが開校しました。開校にあたっては、米国ワシントン州のAger可を得て、当校を卒業すれば、ワシントン州の高校卒業資格が取得できるようになりました。渡辺 私は設立の約 10年後に学院長に就任したのですが、それまでは、私は米国滞在が25年と長く、在米後半はNYウォール街で投資銀行家として仕事をしていました。その中で、日米の教育交流事業をサポートしたことがきっかけで、金融から教育への関心が高まり、「日本にいながら米国のようにもっと自由な高校生活が送れる学校はないのだろうか」と考えていたところ、日野さんと出会ったのです。日本の教育は、学校に通うことが目的になっていますが、学校は手段にすぎないはずです。日本の学校教育は、明治時代から変わっていない。日野さんは、そうした古いシステムを壊してまったく新しい学校を始めようとしていると感じました。――東京インターハイスクールの特徴について、教えてください。渡辺 当校では、生徒が自ら学習計画を立てて、それぞれのやり方で学んでいきます。教科書はなく、学校外の教材や学習機会を取り入れる生徒中心のOpenndependenceHghSchooの認Educationを実践して、自立型の学びを深めていきます。日野 一番の特徴は、学習コーチの存在ですね。当校にはいわゆる「教師」はいません。米国のコーチングメソッド採り入れて、生徒と学習コーチがイコールパートナーとして存在しています。コーチにとって、生徒は時に「尊敬する対象」にもなりますし、生徒の学びをどうサポートするかという視点で考えています。決して「正解を教える」わけではありません。――これからの日本の教育について、どのようにお考えですか?渡辺 今、世界は大きく変わりつつあります。というのも、lIil58 2000 年に開校した東京インターハイスクール。激動の時代の到来を見据えて、生徒一人ひとりの「自ら学ぶ力」を引き出し、新しい社会環境で活躍するために必要な「学習力」を育む、新しいスタイルの教育機関としてスタートしました。2025年に創立25周年を迎え、これまで巣立った多くの生徒たちは、現在、国内外で活躍しています。今回は、東京インターハイスクールの創立者である日野公三氏、現学院長の渡辺克彦氏に同校の教育についてお話を伺いました。「学校に通うことが目的なのではなく、学校は教育の手段にすぎない。通学式の学校教育は時代にマッチしなくなっている」と語る日野公三氏と渡辺克彦氏これからの時代を生き抜く“Independent Leaner”を育成帰国生や海外生も在学中!創立25周年を迎えた東京インターハイスクール
元のページ ../index.html#58